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PUKAPUKA life

海外と三茶で生活する三十路の自由人の日常

【vol.7】アメリカのサンノゼで黒人に囲まれそうになって危なかった話

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前回の話はこちら。

pukapuka.hateblo.jp

 

【vol.7】アメリカのサンノゼで黒人に囲まれそうになって危なかった話

 

サンフランシスコにとどまる良さを感じなかった僕らは、到着から2日でロサンゼルスへ移動することに決めた。

 

 

移動日なのでわりと朝早めに起きて、アホみたいに重いバックパックを担ぎグレイハウンドバスのバス乗り場へ。

*グレイハウンドはバス会社の名前。全米に路線ルートがあり、片道チケットから期間指定の乗り放題パスを発行しており、アメリカ国内で安く移動する人たちの交通手段となっている。

 

 

バス乗り場へ向かう途中、セブンイレブンを見つけ5ドルほどのサンドイッチとスタバでアイスコーヒーを買い、小便臭いベンチに座って二人で腹ごしらえした。

 

 

乗り場に着くと、僕らはチケットカウンターでパスを買うために並んだ。売り場のスタッはREYNAという名前の日系っぽいおばちゃんアメリカ人であった。

 

パスが欲しいと伝えているのだがなかなか英語伝わらず、あちらも何言ってるかさっぱりわからなかったが、REYNAはとっても優しいおばさんで、一生懸命話を聞いてくれたので何とか2ヶ月乗り放題パスを500ドルで買うことができた。これでむこう2ヶ月間夜行バスも乗り放題なので、長距離移動や宿に困ることはなくなってひと安心。

 

 

そのままバスに乗って早速ロサンゼルス方面に向かったが、サンフランシスコからロスまでは直通のルートがなく、途中のサンノゼという街に停まる必要があった。

 

サンホセに着くとバス乗り場から荷物を担いだまま、夜のロス行き便を待つために街に出てみることになった。

 

 

サンノゼの地理イメージの湧かない人のために、サンノゼはこの辺である。サンフランシスコからグレイハンドバスで2〜3時間の距離。

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このサンノゼは僕らにとってもちろん見ず知らずのはじめて街である。バックパックを背負って歩きながら、いつものように道行く人に「ダウンタウンはどこか?」という質問を繰り広げていた。

 

 

ダウンタウンはどこか?」という質問はすなわち、「一番栄えている場所はどこか?」と聞いているのだが、この問いの明確な回答を得るのがまた難しく、すごく疲れる。

 

 

なぜなら、こちらから英語で質問はできてもあちらの言ってることがほぼ理解できないからである。そういう意味では、話しかけ方しか載っていない海外旅行向け指差し英会話帳ってほんと役立ずだよね。

 

 

ちなみに、この時僕らは地理的にはもうダウンタウンにいたらしい。でもダウンダウンはどうみても全くダウンタウンじゃなかった。本当に何にないもんで、荷物を担いでここまで来たことを後悔していた。

 

 

だがさきほどある女性が、もっと賑やかな場所はむこうの路面電車に乗った先にあると言っていたので、とりあえず言われた方向に歩いて向かってみた。といっても、言っていた気がしただけであり、自信は全然無い。

 

 

 

でも一応その路面電車自体はあった。

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僕:「なにこれ、どうやって乗るんすかね?」

 

ザ:「いやぁ、さっぱりわかんないっすわ!」

 

 

表示なんかを見る限り、トークンとかいうコインみたいなのが電車の切符になっているようだが、近くに券売機もなければ券売所のようなものも無かった。この路線が何分間隔で走っているかもわからないが、次の電車も全然来ない。

 

 

僕らの路面電車乗り場の近くで立ち往生していた。

 

 

すると、その様子を見ていたのかNBA選手みたいな黒人の男が話しかけてきた。

 

 

背が高く、でっかいTシャツにいかついバスケシューズを履いて頭にバンドをつけたラッパー風のその男。どちらかというとビジネス街のようなモダンサンノゼの雰囲気から完全に浮いていた。

 

 

彼は路面電車に乗るためのトークンを出してぼくらに見せながら何やら教えてくれているのだが、マジで何言っているのかわからなかった。

 

 

え、なにそれわざとやってんの?それともスワヒリ語が混ざってるの?

 

 

それよりあなたイカつすぎなんですけど、どう見ても普段人とか助けるタイプじゃないですよね?

 

 

話しながらも疑問しかなかった。

 

 

しばらくお互いにほぼ会話が成り立っていなかったが、僕らはトークンを指差し、「これはどこで買えるのか?」と聞いていた。すると彼は話を理解したのか、こっちこっちだと僕らを連れて行こうとする。でも話自体を分かっているようにはどうしても思えなかったんだよね。

 

 

ただ、もし彼がいわゆる見かけによらないタイプの善人であり、真の善意で券売機の場所を教えてくくれるつもりだったとしたら申し訳ない。僕らには日本人の良さがしっかりと出てしまっていた。少しだけついてってみようと思い、その男の後ろについてバックパックを背負った僕らはエッホエッホとついていった。

 

 

いや、遠くね?

 

 

100メートルは十分歩いたと思ったがまだまだ進む。そのうち、男は路面電車の通っているメインストリートから脇道に入る様に角を曲がった。

 

 

 

すごく嫌な予感がした。しかし、ここまで歩いてきたこともあるので、二人の日本人はまだついていく。

 

 

 

ちょうど角を曲がる時、似たようなNBA系の黒人がもう一人立っており、僕らの前方にいた男がそいつに向かって首でクイっと合図を送った。するとそいつは黙って一緒についてきた。

 

 

 

は?なんじゃそりゃ?

 

 

 

さらに、角を曲がると50メートルほど前方に別のNBA系が数人立っており、こちらを見つめているではありませんか...。

 

 

前方の男は彼らにも合図を送っているように見えた。そしてその瞬間、前方を歩くザリガニさんの背中にも死相が見えたので、僕は確信した。

 

 

 

 

これ、絶対囲まれて身ぐるみ剥がされるヤーツ。

 

 

 

 

そして僕はザリガニさんに声をかけた。

 

 

僕:「これヤバイやつっすわ。引き返しましょう。」

 

 

ザ:「ん?なぜですか?」

 

 

おやおや...。

 

全部を説明している余裕もないので、とにかく戻ろうと言った。

 

 

僕らが急に引き返そうとすると、黒人は立ち止まり不思議そうにこちらを見た。

 

 

会話は通じないのでこちらも引き返す理由は説明ができない。なので、とっさにポケットから新品のラッキーストライクのタバコを取り出して僕らをここまで連れてきた黒人に渡して言った。

 

 

僕:「もうオッケーオッケー!センキュー!ディスイズ ジャパニーズ シガレット。」

 

 

すると、黒人はこちらに見向きもせず、礼も言わずに消えていった。

 

 

このクロンボめ。タバコもらっておとなしく消えるってことはやっぱりなんか狙ったんだろ。タバコ吸ってて良かったですよ僕は。

 

 

この後、冷静に考えてみてもやっぱりあのままついていったらひと気のない場所に連れて行かれて、バックパックや現金を全部取られていたとしか考えられない。

 

 

だって路面電車の券売所がそんなに遠いわけないじゃん?ていうかなんで他の黒人のブラザー達に目で合図送る必要あんの?

 

 

というか何よりさ、

 

 

 

 

釣り方が雑じゃね?詰め甘くね?

 

 

 

 

あんなんで旅行者がついてくると思ったあのNBA系ブラザーズのバカさ加減を盛大にバカにしてやりたい。

 

今なら英語分かるし。といってももちろんポリスメンが横にいる時限定だけどね。

 

 

 

以上、アメリカのサンノゼで黒人に囲まれそうになった話でした。

 

 

 

次の話はこちら。

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