PUKAPUKA life

海外と三茶で生活する三十路の自由人の日常

英語の正しい発音なんてどうでもいい

通訳をはじめてというもの、英語の発音について考えさせられる。

 
これまで正しい発音は大事という認識でできるだけネイティブの音を聞き取れるようにしてきたし、自分も正しく発音をしたいと練習はしてきた。
 
しかし、ここサウジで通訳をとして仕事をしているとそんなネイティブを意識する努力は馬鹿らしくなる。
 
というのも通訳の相手のほとんどはサウジアラビア人、インド人、ネパール人、インドネシア人だからである。最近こそやっと慣れてきたが、彼らの英語の発音は、もう何言ってるのかさっぱりわからない。時に英語なのか現地語なのかさえもわからない。
 
たとえば昨日ある講義を受けた。講師はサウジ人だ。一生懸命話を聞いていると、途中「ちゃんぽらりー、ちゃんぽらりー」言い出す。そんな斬新な単語なんてあったのかと焦りを覚えたが、結局のところ"temporary(テンポラリー)"のことだった。続いて"explain(エクスプレイン)"のことも「イグズブレイン」。
 
一番ヤバイのは"cement(シメント)"のことを「シーメン」。シーメンっていったらこちらは精子としか理解できませんで、真っ昼間の化学工場でどんな下ネタをかましてるのかと思ってしまう。
 
という風に、こちらがどれだけ正しい発音を理解していてもここでは無意味である。むしろ彼らに対する日英通訳として最適化されるのであれば、僕の発音もチャンポラリーでありシーメンでなければならない。その発音が彼らにとってもっとも『正しく、理解しやすい発音』だからだ。
 
英語は単なるグローバルコミュニケーションのツールだとよく言われるが、日本の英語学習ではいまだに発音をネイティブ風にすることが強調されている点が僕は気になる。いまや英語人口はネイティブ圏よりも非ネイティブ圏の方が多くを占めているのに、いまだにネイティブにスタンダードを置く意味がよくわからない。みなさんアメリカの回し者ですか?
 
 
机の上で発音してるヒマがあったら、いますぐ多国籍の外国人ともっと英語でしゃべることを推奨したい。
 
英語の正しい発音なんてどうでもいいんです。