PUKAPUKA life

海外と三茶で生活する三十路の自由人の日常

東京ウォーカー

歩くのが好きだ。どれくらい好きかというと、歩くためにわざわざ目的地まで遠回りをするくらいである。


 

中高生の頃から、学校が終わった後は何も予定がなくてもまっすぐ家に帰らずに歩いたのを憶えている。バックパッカー時代は1年間で15kg痩せるくらい荷物を背負って歩いた。社会人になっても仕事帰りにはよく家までの道を遠回りをした。たまにエスカレートするときは、渋谷から駒沢大学間あたりを電車ではなく徒歩で遠回りするというパターンもある。

 

何にも縛られずに自由に歩くのは楽しいし、座っているより考え事がはかどる気がする。アップル創業者の故・スティーブ・ジョブズフェイスブック創業者のマーク・ザッカーバーグは”散歩ミーティング”というのを日々実践して新しいアイディアを生み出していたそうだ。さすがに僕はiPhoneFacebookは思いつけなかったが、たぶん彼らより僕の方が先に”一人散歩ミーティング”の良さは発見していたんじゃないかと思っている。


 

そんな生粋の東京ウォーカーである僕だが、人生で一度だけ歩けなくなったことがある。長野の山奥で凧揚げをプレイして左足首を脱臼&複雑骨折をした時だ。付け加えておくが、スポーツカイトとかの激しい凧じゃなくて、子供が正月にお父さんと遊ぶあの"ビニール凧揚げ"のことだ。なぜに?とよく聞かれるものの、どう頑張ってもこれ以上の説明はできない。とにかく"凧揚げ"は大人がやると大変危険なアクティビティであることを僕はあの長野県界隈で証明して帰ってきた。



あれ以来、左足首の骨に複数のプレートが打ち込まれたため足の甲の稼働域がおかしくなった。季節の変わり目や長時間歩く時などには痛みもある。一人散歩ミーティングをしていると、痛みが思考を邪魔してくるようになった。だから今は昔ほどは歩いていないかもしれない。


 

もし、自分の人生を歩くことに例えるとしたら、今は何不自由ない生活を送れていても、ある時”凧揚げ”程度のことで自由に歩けなくなる日がくるかもしれないと思うことがある。そう考えると、今自由に人生を送れていることを幸せに感じずにはいられない。



 

まだ歩けるうちは、休まずに歩こう。